女子野球 第3回(12月27日)
女子野球チームを作ろう!〜地域とのつながりの中で

メンバーとグラウンド

 2003年3月に広島県で発足した女子軟式野球チーム「広島レッズ」。第1回に続いて、チームを作り、運営していくまでを何回かに分けて紹介していく。

 チーム発足時の目の前の目標は、その年の夏に行われる全日本女子軟式野球連盟主催の全国大会に出ること。そのためには4月中に連盟へのチーム登録が必要だった。

 メンバー募集のチラシをバッティングセンターにはり始めたのが2月。初めての練習は3月9日だった。だれでも自由に使える、という少し広い公園に、チラシを見た中学生や口コミなどで5人が集まった。

 広島県内では女子野球への認知度はゼロといっても過言ではない。ソフトボールと間違われることもしばしばだ。しかし、3月末に地元のスポーツ月刊誌に出たことで、広島市から80キロ離れた所に住む中学生から入部希望の連絡が寄せられた。そして、県内初の女子軟式野球チームということで、テレビや新聞にも取り上げられ、興味を持つ人から少しずつ連絡が来るようになった。が、一番効果があったのはバッティングセンターでのチラシと口コミ、そしてインターネット。特にバッティングセンターに訪れるのは野球に興味を持っている人が多いだけあって、「チラシ見ました」とメールが来るケースが目立った。そして、9人が完全にそろうという確証まではなかったが、全国大会への出場を前提にした、4月中の連盟登録には何とか間に合った。

 メンバー集めとともに困ったのが、練習場所。初めは公設のグラウンドをしらみつぶしに調べた。あいにくインターネットで空き状況をチェックできる場所は広島市内にはほとんどなく、電話でひとつずつあたるしかない。ソフトボール球場で構わない、と掛け合っても、野球となれば使わせてもらえなかった。野球場か多目的グラウンドのみ、ということで選択肢がかなり狭まった。

 グラウンドが確保できず悩む日々。たまたま会社の先輩に相談した。「どっか週末に野球できる場所ないですかねえ…」。先輩は広島郊外の団地に住み、そこの体育協会(体協)の成人ソフトボールチームでプレーしたり、スポーツ少年団のソフトボールチームで指導していた経験があった。「団地の公園が使えないかなあ」。団地には通常、俗に「近隣公園」と呼ばれるグラウンドがある。管理方法は団地によってさまざまだが、先輩が住む団地の公園は、体協が中心になって毎月、地元をはじめ、利用希望団体を集めて調整していた。「体協ソフトチームの後輩に聞いてみてあげるよ」ということになったのだった。

Written By : 二井 理江, NII, Rie
上智大に在籍中、同大学の創設当初の女子軟式野球サークル(現在の体育会女子軟式野球部)に在籍。
中国新聞に就職し、山口県徳山市(現周南市)に赴任。赴任先の女子軟式野球チームで活動を続け、社会人全国大会に参加。広島に転勤後、広島でチーム広島レッズを立ち上げる。
広島レッズweb http://www7a.biglobe.ne.jp/~hiroshima_reds/