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女子野球 第1回(5月19日) @ゼロからの出発 |
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日本でプロチームが発足して今年で70年を迎えた野球。今でも世代を超えて、国内で最もメジャーなスポーツの1つだ。最近では、東京六大学野球で女子投手が先発するなど注目される機会も増えつつあるとはいえ、野球は男子がやるもので、女子は「えっ、ソフトボールでしょ?」と言われるのが実情。オリンピックでも女子はソフトボールが、男子野球の代替だ。 軟式野球の女子チームの全国組織で発足17年を迎えた「全日本女子軟式野球連盟」。昨春に登録した一般60チームは1都1道1府14県。その中に、新しい県からの初登録チームがあった。宮城県と広島県。広島に昨年3月に発足した「広島レッズ」は、2人の女子選手の発起人と、地域のいろんなつながりが生み出したものだった。 発起人の1人は、子どものころからソフトボールをして青森の大学では硬式野球部で男子と一緒にプレーし、女子硬式野球では日本代表になった経験を持つ。そして、もう1人は、東京での大学時代に初めて女子軟式野球に出会い、山口の女子チームに入っていた選手だった。かねてから顔見知りだった2人は、1人が進学のため広島で暮らすのが決まったのを機に、昨年1月、広島で女子でも野球ができる場を、とチーム発足を決めた。 広島は、広島東洋カープの本拠地であるとともに、昨年春の選抜高校野球で優勝した広陵高校があるなど野球が盛んなのに加え、女子ソフトボールも安田高校や鈴ケ峯高校といった伝統校がある地域。広島市の人口120万人の地方都市でありながら、サンフレッチェ広島(サッカー)やJTサンダース(バレーボール)といったプロチームもそろう。スポーツへの関心は高い。 とはいえ、広島で野球経験のない2人。場所もない、道具もない、指導者もいない、選手もいない…。ないないづくしの中、まずはメンバー集めからスタートした。もちろん人脈もなく、手探りの中、どのように集めていいのかわからない。広島市と周辺にあるバッティングセンターをしらみつぶしに回り、飛び込みでメンバー募集のチラシを張ってもらうようお願いして回った。チラシはもちろん手作り。電話番号とEメールアドレスを書いた小さな紙を10枚ほど添え、ちぎって持って帰られるようにした。 2月上旬、広島市内のあるバッティングセンターを訪ねた時のことだった。初対面だった男性スタッフが、女子野球に興味を示してくれた。「練習場所は?」「道具は?」「メンバーはどのくらい集まりそう?」などなど……。実は、人数がそろい次第、毎年8月に東京で開かれる全国大会(全日本女子軟式野球連盟主催)にすぐに出たいとの思いが2人にはあった。「3月ごろから練習をしたいけど、ある程度の人数が集まらないと……」と言葉を濁した。彼は少し考えて、言った。「前にうちの広告を出したのがきっかけで知り合った広島の月刊スポーツ誌の人がいるから、メンバー募集について相談してみてあげようか」。予想だにしなかった提案。彼はわざわざ雑誌の出版社まで出向いて掛け合ってくれた。そしてカープやサンフレッチェの記事が載っている、広島県内で3万部を発行する雑誌の4月号に登場したのだった。 |
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Written
By : 二井 理江, NII, Rie |
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