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 今回は、アメリカのインディアナ大学大学院でAthletic Trainingを専攻し、1995年にNATA(アメリカアスレティックトレーナ協会)の公認資格であるATC(Certified Athletic Trainer)を取得した、神田知さんにインタビューしてみました。

INTERVIEW WITH:     神田 知、KANDA, Tomo, Ph.D, ATC
京都大学大学院 人間・環境学研究科 予防医学及び部応用生理学研究室
日本学術振興会 特別研究員

Q: アメリカで苦労したことは?
A: 留学した当時は語学力が十分ではなかったので、大学院の講義についていくのが大変でした。また、インディアナ大学大学院のAthletic Training〔大学院コース〕プログラムはほぼ全員がNATA資格保持者ということもあり、彼らのレベルと同等に授業を受けたり、また実践トレーニングを積む事は当初かなり苦労しました。

Q: アメリカで勉強して良かったと思うことは?
A: 日本には無い、より総合的なsports medicine に関するシステムを得ることができたことです。具体的に言うと、チームドクターやトレーナー、ストレングスコーチなどの分野の人が役割分担をしながら、総合的に選手に関わることができるシステムを見ることができたことです。

Q: アメリカで勉強してデメリットとなるものは?
A: 日本でトレーナーとして生計を立てることは難しいということです。アメリカにはアメリカ独自の、日本には日本独自のSports Medicine/Athletic Training のシステムがありますので、アメリカで学んだことを100%導入することは出来ません。日本でトレーナーとして働くにはNATA(アメリカの国家資格)を持っていても直接的には余り役に立たないこともあります。

Q: では反対に、アメリカで勉強してメリットとなるものは?
A: アスレティックトレーナーに関する専門知識やテクニックに関しては、日本とさほど大きな差はないかもしれません。しかし、そういった専門知識や技術をより多くの医療機関と連携して選手の健康管理に貢献する、といった組織作りを学べたことは大きな収穫だと思います。また、日本の大学にはない、アカデミック(学術)の充実と厳しさを学ぶことができたことです。

Q: これから留学をしようと思っている人へのアドバイスをお願いします。
A: 留学する前に日本で勉強できることはたくさんあります。留学する前に、渡航目的、すなわち何故アメリカに留学するのか、そこで何を必要とするのか、そして自分自身の将来においてそれがどのような意味をもち、どのように位置付けられるのか、といった点をできるだけ具体的に明確にしていかれることをお薦めします。常に新しい可能性に向かって独創性豊かなアプローチをされることを期待しています。頑張ってください。