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第2回IOC世界女性スポーツ会議決議書

発信元:国際オリンピック委員会
URL:http://www.olympic.org/ioc/e/news/pressreleases/press_255_e.html
情報発信日:00/03/08

翻訳者: 小林美由紀(JWS正会員)s

2000年3月6日から8日までパリで開催された第2回IOC世界女性スポーツ会議は、3月8日、以下の決議文を採択して会議を 終了した。

本会議は、

スポーツを通じて、平和なよりよい社会、そしていかなる差別もないオリンピックの理想の世界を築くというオリンピック・ムーブ メントの目的を想起し

女子スポーツを促進しようとする国際オリンピック委員会、各国際スポーツ競技団体、各国オリンピック委員会のリーダーシッ プを歓迎し、

1996年スイス、ローザンヌで開催された第一回IOC世界女性スポーツ会議以来の業績を考慮し、

ウィンドホーク行動宣言、体育教育に関するベルリン・アジェンダ、ユネスコ・プンタデルエステ宣言での勧告を想起し、

各地域、各国、各大陸、全世界でのスポーツにおける機会均等を確保するための多くの努力を認識し、

1.国際スポーツ競技団体、各国オリンピック委員会、各国競技団体およびその他のスポーツ団体が、2000年12月31日まで に意志決定機関に少なくとも10%の女性代表者をおくという1996年IOC総会の決議の実現を促すよう、国際オリンピック委員 会会長に強く要求する。また、目標に達しない場合、その理由を吟味し、実行計画書を提出させ、必要であれば、期限を2001 年6月までに延長するが、2005年までに女性代表者の構成率を20%にするという目標は、引き続き達成することを確認する。

2.国際オリンピック委員会、国際スポーツ競技団体、各国オリンピック委員会に対して、2020年までの統括組織における女 性代表者の構成率の達成目標を独自に設定することを要求する。

3.地域大会、国際大会やその他のスポーツ団体における各国の代表団に、最低1人の女性代表者をおくことを国際オリンピ ック委員会が奨励することを要求する。

4.国際オリンピック委員会に対して、とりわけオリンピック・ソリダリティー・プログラムを通じて、女性のリーダー、選手、指導 者、審判などのための奨学金や養成コースを増やすことを求める。特に、発展途上国の女性に対しては、スポーツにおける男 女平等に関する指導マニュアルなどの教育的資料を提供し、教育セミナーの開催を継続し、国内および大陸レベルでの研究 促進を支持していく。

5.女性地位向上委員会などの担当機関を通じて、政府に対して、健康、人権、教育、意志決定、女児の領域において、身 体活動およびスポーツが女子および女性の成長に与える効果をうたった国連行動綱領(北京+5)およびその決定文書への 認識を深めるように促す。

6.政府間機関、特にユネスコに対して、女性に対する身体活動およびスポーツの発展に関するCEDAW(女性差別撤廃条約) の効果への理解を深めることを促す。

7.国際オリンピック委員会委員およびオリンピック・ムーブメントに関わる他の委員に対して、質の高い体育教育の重要性へ の理解を深め、特に学校教育における女子の体育教育のための教育的資料の開発に協力するよう、働きかける。

8.すべての国内および国際スポーツ団体に対して、スポーツを平和維持および相互理解の手段として用い、戦闘地域では オリンピックのための休戦を促すことを要求する。

9.国際オリンピック委員会、国際スポーツ競技団体、各国オリンピック委員会、各国競技団体に対して、選手、指導者、スポ ーツ・リーダー、およびその他のオリンピック関係団体への行動規範を含んだ、セクシャル・ハラスメントに関する政策を施行、 実施し、国際競技団体および各国オリンピック委員会が開催するすべてのワークショップおよび会議においては、このテーマ を盛り込むことを要求する。

10.女性やスポーツに関連する非政府団体に対して、関連する政府機関や地域、国内、国際レベルにおけるスポーツ・ムー ブメントと提携関係を築き、プログラムの技術的なサポートを得ることを促す。

11.メディアに関連するすべての組織に対して、女子スポーツの正しいイメージおよび情報をより多く、より正確に伝え、女性 ジャーナリストに対して、専用トレーニングプログラムを作ることを推奨する。

12.国際オリンピック委員会および女子スポーツ・ワーキング・グループが、本世界女性スポーツ会議を開催したことを祝福す る。

13.フランス当局、フランス・オリンピック・スポーツ委員会の協力およびホスピタリティーに対して、心から感謝を示す。

フランス・パリにて
2000年3月8日